品 名: | D-C60 |
販売時期: | 1979〜81年 |
スペック: |
テープ種別 TypeT 磁性体 ハイグレインド・フェリック 最大残留磁束密度 1,200ガウス 保磁力 350エルステッド 動作バイアス 0dB(TDKノーマルポジション・リファレンステープとの偏差) 感度 0.0dB(333Hz、 〃 ) +0.5dB(3kHz、 〃 ) +1.5dB(10kHz、 〃 ) +2.5dB(16kHz、 〃 ) MOL +1.0dB(333Hz、0dB基準レベル=残留磁束25mMx/mmとして) -10.5dB(10kHz、 〃 ) バイアスノイズ -57.0dB( 〃 ) S/N比 -57dB 転写 56dB(C-90) 感度むら 0.3dB 出力変動 0.3VU |
価 格: | ¥300(C30) ¥350(C46) ¥400(C60) ¥650(C90) ¥900(C120) |
コメント: | TDKのLNタイプのカセットである。 同社のダイナミックシリーズカセットの全面更新に伴い、初代「D」もリニューアルされ本製品となった。 パッケージデザインは、初代とは多少アレンジは異なるものの、シリーズ共通のストライプデザインが承継され、製品カラーも初代「D」と同じ赤色系が使われている。 磁性体には、従来の「D材」より結晶化度を高めさらに微粒子化した「ハイグレインド・フェリック」が使用され、その粒子をテープの長さ方向に高密度充填している。これにより、初代「D」に比べて保磁力が約20エルステッド高くなり、高域特性が大幅に向上したとした。 また、カセット本体には「Reliable Cassette Mechanism」を採用。上位機種の「Precision Cassette Mechanism」のハーフのような表面の格子状の溝はないものの、超精密金型とコンピュータコントロール・システムによって成形されミクロンオーダーの精度を有するハーフ、ハブの真円度を高める独自のダブルクランプ、膨大なデータの解析により位置と高さが決められた凹凸のある特殊な材質でつくられたスリップシート「DB(Dimple and Bubble)シート」、その他「ノンパーティング・ガイドローラー」の使用などは共通で、上位機種と同様に精度や走行機能を徹底的に追求したハーフ設計を行ったとした。 なお、本体ハーフの色は初代よりも濃い目のグレーに変更され、独特の色合いのものとなっている。 「Dカセットの名を受けつぎながら、新開発の磁性体の採用によって特性が大きくグレードアップ。周波数特性は、中低域から高域にかけてバランス良くフラットに伸びております。高域の感度は、従来のDカセットよりも2.5dB(10kHz)〜4.0dB(16kHz)向上し、MOLは3.0dB(10kHz)もアップしています。この高出力と低ノイズから生まれる広いダイナミックレンジとすぐれた周波数特性は、原音に忠実でナチュラルな再生音を可能にし、みずみずしいボーカルや爽やかなポップスなどを余裕を持って録音・再生。幅広い録音ソースをカバーする使いやすいHi-Fi用カセットとなっています。」(当時の広告から) 発売当初は初代と同様に透明なセロハンでパッケージが包装されていたが、1980年頃以降、表面には赤い枠取り、裏面には製品説明が記載されたラッピングに変更された。 |
パッケージ(C60)
パッケージ(C90)
カセット本体(C46)
カセット本体(C60)
カセット本体(C90)