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オープンリールの音を、カセットに。

エルカセットデッキの最上級モデル!






○エルカセットとは


(上から)VHS(ビデオ)、ベータマックス(同)、エルカセット、Cカセ
エルカセットとビデオのベータマックスは表面の大きさがほぼ同じ。
(厚さはエルカセットの方が少し薄い)
○このデッキの特徴など


「TC-K7」(上)と「EL-7」(下)
パネル面の高さ、幅はどちらも同じである。
中に入っているカセットの大きさが全く違うにもかかわらず、
操作系が占めているスペースはほぼ同じになっている。


テープが下にめり込んでいる(笑)


カセットリッドの下側は、底面をはみ出したカセットや
機構を隠すため、その部分を黒いカバーで覆っている。

エルカセットのテープローディング模式図

ヘッドは固定で、再生時はビデオデッキのようにテープを引き出して
ヘッドに当たるようにローディングする(青色の状態)。
よって、テープの上側にもかなりのスペースが必要になる。
テープは左のリールから送り出されて、右のリールに巻き取られる。


実際のデッキのトランスポート部分

上の黒い覆いがヘッドブロックで左右の端にキャプスタンがある。
その下左右の銀色の丸いものピンチローラーの頭で、
再生時はアームによってこれが上に動いてテープをローディングする。


ヘッドブロック

3つのヘッドは左から消去、録音、再生用で、オープンリール用とほぼ同じ大きさ。
ダブルキャプスタン方式のため、ブロックの両端にキャプスタンがある。
再生時はピンチローラーの動きによって、この位置までテープがローディングされる。


トランスポート部の裏側

中央上部のモーターはキャプスタン用で、Cカセデッキのものよりかなり大きい。
その両側にあるキャプスタン用のフライホイールは、デッキ筐体の上部スレスレ。
下に見える3つの操作用ソレノイドもCカセ用に比べると巨大である。
フライホイールの下にはリール用のダイレクトドライブモーターが2つある。
オープンリールのトランスポートメカを少し小型にしたような印象。

前面パネルの左半分

テープ操作系がメインで、電源ボタンやタイマー録再スイッチなどがある。


同 右半分

メーターや録再時の調整などオーディオ系のエリア。



○操作性




テープセレクタースイッチ




ドルビースイッチ(左)と
マルチプレックスフィルタースイッチ(右)



(右から)ライン入力、マイク入力(左・右)
マイクアッテネータースイッチ


入力レベル調整用ボリューム

下の2つはマイク用(左)、ライン用(右)の調整ボリュームで、
上の大きなノブはマスターボリューム(プリセットマーカー付)


レベルメーター

黄色のベース、スケールの刻みや数字はシンプルで読み取りやすい。
下側が少し手前になるように斜めに取り付けてあるところは
ソニーらしいこだわりが感じられるところである。


操作ボタン

左から、巻戻し、停止、送り、早送り、録音(赤)、ポーズ(黄色)
画像は録音スタンバイの状態




○音質



○まとめ



○機 能


製品内部

駆動メカの左の基板は電源及び操作系、
右上の基板は再生アンプ系、右下は録音アンプ系。
空中配線が凄い
(電解コンデンサーや半固定抵抗の一部は換装してあります。)


リアパネル

右上の太いケーブルはリモコンのもの



○スペック






画像のリモコンは「RM-30」




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