
品 名: | MA-R C60 |
販売時期: | 1979年〜 |
スペック: |
テープ種別 TypeW 磁性体 超微粒子合金粉末 最大残留磁束密度 3,000ガウス 保磁力 1,050エルステッド 角形比 0.82 動作バイアス +3.5dB(ハイポジション用規準テープ比) 感度 -0.5dB( 〃、333Hz ) 0dB( 〃 、3kHz) +0.5dB( 〃 、10kHz) +2.0dB( 〃 、16kHz) MOL +5.0dB( 〃 、333Hz) -4.0dB( 〃 、10kHz) 感度むら 0.3dB バイアスノイズ -60.0dB 転写効果 58dB 出力変動 0.3VU |
価 格: |
当初価格 ¥1,750(C46) ¥2,000(C60) ¥2,600(C90) 1980年改定後価格 ¥1,600(C46) ¥1,800(C60) ¥2,250(C90) |
コメント: | TDKが発売した最初のメタルテープ。 この製品は、テープにメタル磁性体を使用した超高性能カセットであるだけではなく、「RSメカニズム」(Reference Standard Cassette Mechanism)という高精度ダイキャストフレームを透明な特殊硬質プラスチックで挟み込んだ構造を本体に採用しており、「メタルテープの発売」というだけでも話題となった当時にあって、本製品の風貌、重量感や高価格は衝撃的なものであった。 カセットテープのメカニズム部分はデッキの一部であるから高精度でなければならない、という思想を分かりやすく表したデザインであり、また、ダイキャストフレームの中でテープが回転する姿は美しく、TDK初のメタルテープということも相まって日本のカセット史に残る製品となった。 なお、本製品発売当時は、IECにおいてメタルテープの自動検出孔の規格が定まっていなかったため、初期には自動検出孔の無いタイプ(ノーマルテープと同じ)が販売されていたが、後期には検出孔付きとなった。 また、構造的に誤消去防止爪を付けることが難しかったためか、爪を折る代わりに「誤消去防止プラグ」の向きを変える方式になっている。 発売当初はC46とC60のみであったが、翌1980年にC90が発売された。 また、同年末頃に価格改定が行われ、各製品とも価格が引き下げられた。 |
* 新発売当時の広告 (tape sound誌 1979年7月特別増刊号より) *

(クリックすると拡大画像が表示されます。)
パッケージ(初期版・C60)
パッケージ(初期版・C90)
パッケージ(後期版・C46)
パッケージ(後期版・C60)
カセット本体(初期版・C46)