
品 名: | C-60HF |
販売時期: | 1972年頃〜1973年 |
テープ種別: | TypeT |
価 格: | ¥700(C-60) ¥1,100(C-90) ¥1,400(C-120) |
コメント: | SONYのLHタイプカセットで、初代「HF」の後期型にあたるカセットである。 初期型との大きな違いは、パッケージ表面の「Hi-Fi」の表記が「HF」に変更されている点である。 微粒子磁性体を採用し、高密度均一分散させることによりヒスノイズを低減。また、磁性面の鏡面処理やガイドローラーの高精度化によりヘッドタッチやテープ走行性を安定させ、当時普及し始めていたドルビーNR付きデッキでの使用に最適としていた。 「ドルビー用カセットのきびしい条件、フラットな周波数特性、高域での直線性、特に問題となる出力安定性などを全て満足。ノイズが少ないうえに原音に忠実という、ドルビー方式の理想を現実のものにした貴重なカセットです。」(当時の広告から。) パッケージの基本デザインは当時のソニー製品共通であるが、一部に金色が使われ、高級感を演出していた。 ケース内には説明書が封入されており、また、本体のテープ端部には「オートセンサー」用のセンシング箔が付いていた。 発売当初は音楽専用の高級テープであった「HF」であるが、その名前は、1978年の「CHF」登場により廉価な普及タイプのカセットにも使用されることとなり、その後、1980年代の多品種化に伴いSONYのノーマルタイプカセット(TypeT)の代名詞となっていった。 カセットの販売終了が相次いだ2000年代以降も「HF」は発売されており、日本のカセット史上最も長期間使用されている名称でもある。 |
C-60
C-90
C-120
カセット本体
C-60
C-90
C-120
付属の説明書