
品 名: | LL-40 |
販売時期: | 1973年頃? |
テープ種別: | TypeT |
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SONYのLNタイプのカセットで、LL(Language Laboratory)で使用するための製品と思
われる。 「LL」とはレコーダーなどの視聴覚機材を使って語学(発音、会話)の学習をするシステムで、一般的には先生と自分の声を同時に録音し、後からそれを聞いて比較することで、正しい発音を学んでいくためのシステムである。 カセットレコーダーを使うLL機器の場合、テープの2トラック分を使い、一方のトラック(Aトラック)には先生のお手本となる音声を、もう一方(Bトラック)に生徒(自分)の音声を録音する。 これだけでは通常のステレオレコーダーと同じだが、LL用のレコーダーの特徴は、AとBの同時録音だけではなく、A又はBいずれか一方だけの録音(もう片方は消去せずに)やAを再生しながら同時にBの録音もできるようになっている。 つまり、手本となるAトラックの音声を消すことなく、自分の音声はBトラックに何回も繰り返し録音し直すことができる。 1970年代初め頃からカセットテープレコーダーを使用したLLシステムが普及し、当時はSONY製のLL機材を使った「SONY LL」という語学学校が各所にあった。 また、家庭用のカセットテレコにもLL学習ができる機能を持った製品があった。 本製品は「FOR LANGUAGE LABORATORY USE」となっていることから、LL専用製品と思われ、録音時間が往復40分というのも当時としては特異な数字である。 LL教室の授業時間(先生のお手本の録音時間?)に合わせたものか、繰り返し使用に耐えるようにテープを厚くしたためにこうなったのかは不明である。 カセット本体ハーフの材質やラベルのデザインは、当時の「LOW NOISE」カセットとほぼ同様のものになっている。 |
カセット本体