
品 名: | CHROMI CASSETTE C-60CR |
販売時期: | 1971〜1972年 |
スペック: |
テープ種別 TypeU 磁性体 二酸化クロム 最大残留磁束密度 1,500ガウス 保磁力 450エルステッド 角形比 0.88 バイアス 155%(標準テープ比) |
価 格: | ¥900(C-60) |
コメント: |
ソニーの初代クロムテープである。 当時、高性能磁性体として期待されていた二酸化クロムを同社として初めて採用した。 酸化鉄を使用した従来のカセットに較べ、ダイナミックレンジは10dB以上(10KHz)、飽和出力は13dB以上アップ。また、従来のカセットでは考えられないような驚異的な高域特性が得られたとした。 製品名の「CHROMI」は二酸化クロムの英語表記「chromium dioxide」に由来しているようで、以後、マイナーチェンジやリニューアルで製品名が変わってもソニーは自社のクロムテープを「クロミカセット」と呼んでいた。 パッケージの基本デザインは当時のLNタイプやHFと共通であるが、製品カラーに黒と銀を使い、最高級テープとしての重厚感を出している。 なお、本製品はクロムテープ切り換えスイッチの付いたカセットデッキ(当時としては高級機種)での使用を想定した製品であったため、当時の同社のLNタイプや「HF」カセットのリーダーテープに貼ってあった「オートセンサー」(同社のカセットテレコがテープの終端を検知する機能)用のセンシング箔は付いていない。 パッケージ内には、テープの特徴や使用上の注意等が記載された説明書が封入されており、この説明書によると、デッキの切替スイッチには「クロム(ポジション)」ではなく「SPECIAL」と書かれていた(ソニーのデッキの場合)ようである。 |
カセット本体及び説明書