
品 名: | Nakamichi ZX C-15 |
販売時期: | 1979年頃 |
テープ種別: | TypeW |
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ナカミチの試聴用デモンストレーションメタルテープである。 A面に音楽、B面はブランクという通常のデモテープの形式であるが、A面の音楽はカセット規格の1/2のスピード(約2.4p/s)で録音されているという特殊なテープである。 これは、ハーフスピードでの録再もできる同社のカセットデッキ「680(ZX)」の附属品として製作されたもので、説明によると、ミュージックテープ製造機でプリントしたものではなく、マスターテープの音源を個々の製品で録音して附属品にしていたらしく、かなりマニアックなものである。 ベースのテープはメタルタイプの「ZX」を使っているものの、スピードが半分になるとさすがに高域特性は厳しくなるようで、イコライザ設定はメタルやハイポジ用の70μsではなく、ノーマルテープ用の120μsが使われている。 「680」はハーフスピードでもFM放送のエアチェックには充分な10〜15kHzの周波数特性(ZXテープ使用時)でワウフラ0.08%以下を確保しており、このデモテープも半速とは思えない堂々とした音で再生させる。 |


上:インデックスカードに記載された説明書き 下:A面に収録されている音楽リスト |


Nakamichi 680ZX の概要(当時の新製品ニュース) 上:表面、下:裏面 (クリックすると拡大表示されます。) |
カセット本体