
品 名: | Nakamichi EXU C-90 |
販売時期: | 1976年頃〜 |
テープ種別: | TypeT |
価 格: | ¥900(C-60) ¥1,350(C-90) |
コメント: |
超高級カセットデッキのメーカーであるナカミチ(旧中道研究所)が販売したスーパーLHタイプのカセットである。 当時のナカミチは自社デッキの性能を十分に発揮させるためのテープをNakamichiブランドで販売していた。 本製品の名称に「U」が付いているが、これはテープ種別(ハイポジ)のことではなく、「EX」の上位機種であることを表しているもので、ノーマルタイプのカセットである。 本体ラベルは当時の同社製品共通の縦長使いのモノトーンのデザインである。 パッケージのインデックスカードは本体ラベルの製品名などが見えるように丸く切り取られていることから、全製品で同じものが使われていたようである。 また、インデックスラベルに「ferricobalt」との記載があり、テープにコバルト添加の酸化鉄磁性体が使われていたようである。 ナカミチのカセットはTDK製品の選別品と言われているが、当時のTDK製品でコバルト添加磁性体が使われているカセットはハイポジの「SA」だけなので該当する製品がない。 TDKの「SA」をナカミチデッキのノーマルポジションにマッチングするようにチューニングした特注の製品?とも考えられるが、コバルトフェライト磁性体「エピタキシャル」を使ったノーマルタイプカセットであった、maxellの「UD-XL」のOEM版と考えた方が妥当かもしれない。 本製品はハイポジ用の「SX」より定価が高く、その価格設定から見ても「UD-XL」の選別品の可能性が高い。 |
カセット本体