
品 名: | UD C60 |
販売時期: | 1972年〜1978年 |
スペック: |
テープ種別 TypeT 磁性体 PXガンマヘマタイト 最大残留磁束密度 1,460ガウス 保磁力 350エルステッド 角形比 0.83 バイアス 100%(C-60 標準テープ偏差) 感度 0.0dB(C-60 〃 ) 周波数特性 +2.8dB(7000Hz 〃 ) +4.5dB(12500Hz 〃 ) 感度むら 0.3dB 出力変動 0.4dB SN比 58dB M.O.L.(最大出力レベル) +2.0(333Hz 〃 ) -7.0(8000Hz 〃 ) 転写 60.0dB 飽和レベル +9.0dB(333Hz 〃 ) -6.5dB(8000Hz 〃 ) |
価 格: | ¥450(C46) ¥550(C60) ¥850(C90) ¥1,200(C120) |
コメント: |
マクセルのLHタイプのカセットである。 初代製品がリニューアルされ本製品となった。 「磁性材に新開発の『PXガンマヘマタイト』を採用。結晶性、粒子性にすぐれ、その形状も極細で均一です。このため磁性面の磁性材密度が大幅に向上し、最良の粒子の配向性を実現。録音再生時には,高域周波数での出力がグンとアップし,しかもノイズレベルをもいちじるしく低下させます。」(当時の広告から。) また、精密設計されたカセットハーフはヘッドタッチ、走行性、耐久性を向上。色もブラックが採用されて、LNタイプとは一線を画す高級感が演出されている。 さらに、リーダーテープ部分にはヘッドクリーニング効果のあるテープが採用され、テープの使い始めに自動的にヘッドクリーニングが行われるようになっている。 これはその後、カセットのデフォルト仕様と言えるほどに他社にも普及していった。 本製品発売当初は、C60、C90、C120の3種だったが、翌1973年にC46が加わり4種類の録音時間となった。(ちなみに、「C46」はTDK「SD」などの「C45」に対抗した設定だったようだが、その後は各メーカーとも「C46」がデフォルトになっていった。) 本製品は、1978年に再びリニューアルされるまでロングセラーを続け、70年代を代表するカセットの1つとなった。そして、以降も「UD」はマクセルの音楽用テープのブランドとして長く使われることとなった。 なお、ロングセラーを続ける中で、前期と後期ではパッケージ裏面の表記に若干の違いが見られる。 |
C46(前期版)
C60(前期版)
C60(後期版)
C90(後期版)
C120(後期版)
カセット本体
C46
C60
C90
C120