
品 名: | FUJI CASSETTE (Range)-4x C60 |
販売時期: | 1978年〜 |
スペック: |
テープ種別 TypeU 磁性体 ベリドックス 磁性層厚 6μ 残留磁束密度 1,400ガウス 飽和磁束密度 1,600ガウス 保磁力 550エルステッド 動作バイアス 155%(4kHz、規準テープ比) 感度 +2.0dB(333Hz、規準テープとの差) 感度むら 0.3dB(333Hz) 周波数特性 0dB(規準テープ比、8kHz) +0.5dB( 〃 、10kHz) 出力変動 0.3VU(8kHZ) MOL +4.0dB(333Hz) SN比 61dB(1kHz) 消去効果 70dB(1kHz) 転写効果 54dB(1kHz) |
価 格: | ¥550(C46) ¥700(C60) ¥900(C80) ¥1,000(C90) |
コメント: |
富士フイルムの「クロムポジション用」のカセットである。 1977年、同社はカセットのラインナップを一新。ダイナミックレンジの「レンジ」をとって「(Range)」シリーズとして登場させた。 本製品は同シリーズのクロムポジション用のテープで、長年販売されてきたクロムテープ「FC」の後継機種にあたる。 他のシリーズ製品より販売開始が若干遅れ、1978年に入ってから発売された。 磁性体には、二酸化クロムに代わり、ビデオテープで使われていたコバルト添加の「ベリドックス」が採用された。 (Range)シリーズの数字は、当時カセットテープの性能を表す指標として使われていたMOL(最大無歪出力)を示しており、この「(Range)-4x」はMOLが+4dBとなっている。 パッケージはグラフィックデザイナーの杉浦康平氏によるRangeシリーズ共通の稲妻デザインで、ベース色は(Range)-6と同じシルバーとなっている。 「全帯域にわたって明るく、ソフトな味わいを持ちながら、階調豊かで微妙なストリングスまでも十分に実現することができます。ヴォーカルのナチュラル感やオーケストラのスケール感など、広い周波数特性と高解像力によって、ライブに肉薄する性能を実現。」(当時のパンフレットから) カセット本体は(Range)-2、4と同様高精度カセットハーフが採用され、薄緑色のインデックスラベルが使用されている。 発売当初はC46、C60、C90の3種類のラインナップだったが、まもなくC80が追加された。 |
C46
C60
カセット本体
C46
C60
発売前試供品(参考展示)