
品 名: | FX Jr(ジュニア) C-90 |
販売時期: | 1976年〜 |
スペック: |
テープ種別 TypeT 磁性体 ピュア・フェリックス 保磁力 350エルステッド 残留磁束密度 1100ガウス 飽和磁束密度 1260ガウス 動作バイアス 100% 感度 +0.5dB(333Hz) 周波数特性 +2.0dB(8kHz) +2.2dB(10kHz) MOL +2.0dB(333Hz、C-60) SN比 56.5dB 感度むら 0.3dB(333Hz) 転写 54dB |
価 格: | ¥450(C-46) ¥550(C-60) ¥850(C-90) |
コメント: |
富士フイルムのLHタイプのカセットで、「FX」の「普及タイプ」として発売された。 磁性体には「FX」と同様「ピュア・フェリックス」が採用され、見た目も「FX」と似ているために違いが分かりにくい製品であるが、MOL(最大無歪出力)はC-60の場合+2dBと「FX」の+4dBより低く(C-90の場合は+1dB対+2dB)、その他、磁気特性などのスペックも「FX」より若干落としてあるなど、性能的には名前のとおり「FX」の下位機種という設定が明確となっていた。 「FX」は「FM」の後継として1974年に発売されたが、他社のLHタイプ(C-60で550円)より高価格(同700円)だったため、他社並みの価格のLHタイプ製品を別途投入する必要に迫られたのかもしれない。 発売は前後しているが、価格的に見ると「FM」の後継品にあたるのは本製品であり、「FX」はそれより上の新規グレードの製品だったことになる。 「すぐれたコスト・パフォーマンスにより、気軽に音楽録音が楽しめます。しっかりした音像はヴォーカルに最適です。」(発売当時の広告から) パッケージや本体のデザインは、「FX」のイメージそのままで「Jr」の文字が加わっただけという感じである。 本製品の発売と同時に、「FX」よりさらに上位グレードの「FX Duo」も発売され、ハイグレードのノーマルタイプ3機種を揃える「FXシリーズ」が構成されることとなった。 |
パッケージ(C-60)
パッケージ(C-90)
カセット本体(C-46)
カセット本体(C-60)
カセット本体(C-90)