
品 名: | FL (SUPER LOW NOISE) C-60 |
販売時期: | 1972〜1975年 |
スペック: |
テープ種別 TypeT 最大残留磁束密度 1,210ガウス 抗磁力 320エルステッド 動作バイアス 102%(規準テープ比) 感度 +1.0dB(333Hz、規準テープとの差) 周波数特性 +0.3dB(8kHz、 〃 ) +0.5dB(10kHz、 〃 ) 最大変調レベル 0dB(333Hz、歪み率5%での標準再生出力との差) S/N比 59dB 消去効果 75dB 転写効果 52dB 感度むら 0.4dB 出力変動 0.3VU |
価 格: | ¥300(C-30) ¥400(C-60) ¥650(C-90) ¥900(C-120) |
コメント: |
富士フイルムのLNタイプのカセットである。 従来のスタンダードグレードの製品をリニューアルしたもので、先に発売されていた「FM」「FC」とともに同社の新ラインナップを構成することとなった。 パッケージは「FM」「FC」と同様にゴールドをメインに、側面は同社の当時の写真フィルム製品のイメージカラーであったグリーンが使われた。 カセット本体は「FM」と同じく、独特の白色のハーフが使われている。 「ワイドなダイナミックレンジ:新開発の磁性体で、低域から高域まで感度アップ。ノイズレベルが3dB低下したスーパーローノイズ。 録音ミスのない使いやすさ:バイアス点のズレによる影響が少く、適正録音レベル範囲が広いので、どんなメカにも相性のいいのが特長。 テープ鳴き、ドロップアウトを追放:滑らかで強靱な磁性層処理によりヘッドタッチの良い安定走行を確保。メカもテープも最高の性能を発揮します。」 「高級デッキからラジオ付カセットまで・・・メカを選ばず、ソースも選ばない万能タイプ。特殊な操作がいらない使いやすさ、しかも音色は抜群の“まさしくカセット”です。」 (いずれも、発売当時のパンフレットから) 1972年は各社の売れ筋であるLNタイプのリニューアルや値下げが相前後して行われた時期で、以降は「プラケース入りC-60=400円」が言わばLNの常識価格となった。 同社もこれに呼応する形で本製品を発売することで、その後のカセット販売競争に突入していくことになる。 |
パッケージ(C-90)
パッケージ(C-120)
カセット本体(C-60)
カセット本体(C-90)