
品 名: | Chromdioxid・SM C60 |
販売時期: | 1971年〜 |
スペック: |
テープ種別 TypeU 磁性体 二酸化クロム(CrO2) 残留磁束密度 1,335ガウス 飽和磁束密度 1,615ガウス 保磁力 434エルステッド バイアス 165%(BASFリファレンステープ比) 録音感度 -2.3dB( 〃 ) 最大変調レベル +3.6dB 第3次高調波歪み率 1.84% ノイズレベル +0.3dB 転写 50.0dB |
価 格: | ¥900(C60) ¥1,350(C90) ¥1,700(C120) |
コメント: |
ドイツの化学メーカーであるBASFの製品で、クロムテープの先駆けとなった製品である。 クロムテープ自体を開発したのはデュポン社(米)であるが、当時、BASFはいち早く同社とクロスライセンス契約を結び製品化を行った。 パッケージは当時のBASF製品独特のもので、オープンリールテープのケースのデザインを流用したブック型をしており、カセットのパッケージとしては珍しい形である。 カセット本体は、黒色のハーフに銀色を使用したインデックスラベルが貼られ、いかにも高性能を感じさせるような重厚な雰囲気となっている。 「SM」(Special Mechanics)とは、カセット内部のハブとテープの間に凹溝のあるガイドレバーを取り付け、テープの乱巻き防止や走行安定性を向上させようとする仕組みで、本製品で初めて採用された。 さらに、C120タイプでは「テンションスプリング」という左右リールのテープ巻き取り部分の暴れを抑える板状の部品も付いていた。 また、本製品は当初からカセット本体の誤消去防止用のツメの横にクロムテープ自動検出用の穴が設けられていた。 BASFはPhilips社(蘭)とともにカセットテープを開発したメーカーであるが、このクロムテープ自動検出孔についても当初からスタンダード化を考えていたようである。 1973年頃にパッケージがリニューアルされ、「Sパック」と称する一般的な形状のプラスチックケースに変更されたが、価格の変更はされていない。 |
パッケージ(Sパック・C120)
カセット本体(C60)
カセット本体(C120)