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「stereo」誌の試聴室におじゃましました


〜「コラボ企画 ステレオ時代@stereo試聴室」に参加!〜







marantz(マランツ) "SD9000"




 マランツが1980年頃に発売したカセットデッキ。
 コンピューター制御による自動選曲やランダムプレイ、カウンターリピート、内蔵時計によるタイマー録音など、機能てんこ盛りが売りの製品で、カセットデッキ屈指の押しボタン数を誇る(笑)。果たして、これを使いこなせた人はいたのだろうか?(館長は無理。笑)
 あまりの多機能さに隠れ、倍速機能はオマケのような存在感となっている。
 3ヘッド構成で、コンビネーション型「SA」ヘッドを使用(ビクター「KD-A77」と同じものか?)。
 当時のマランツのカセットデッキ最上位機だが、なぜか日本国内では販売されなかったようである。(しかし、日本製である。)
 この「SD9000」は、館長がアメリカeBayで入手したもの。

[主なスペック]
 ワウフラ: 0.05%(定速) 0.03%(倍速)
 f特: 25〜16kHz(ノーマル・定速) 25〜20kHz(同・倍速)
     25〜20kHz(メタル・定速)  25〜23kHz(同・倍速)
 SN比(ドルビーOFF): 59dB(定速) 62dB(倍速)
 その他: バイアス調整可、フェリクロムポジション有
 価格: US$900(ネット情報による)
SONY "EL-7"




 SONYが1976年に発売したエルカセットデッキ。
 SONYが発売したエルカセットデッキの最高級機(価格的には、パネル色がガンブラックの「EL-7B」の方が6千円高い。)である。
 コンパクトカセットより遥かに大きいエルカセットを使うデッキでありながら、コンパクトカセット用デッキとほぼ同じ大きさの筐体になっている。
 3モーター、3ヘッド、クローズドループデュアルキャプスタン。
 ヘッドは当時のSONYご自慢の「F&F」ヘッドである。
 モーターや操作用のソレノイドはカセットデッキのものより2周りほど大きく、トランスポート部の機構はオープンリールデッキに近い。
 テープスピードは9.5cm/sである。オープンリールだとハイファイとは言えないレベルになってしまうスピードだが、エルカセットはこのスピードに特化した設計をすることで、4トラック19cm/sと較べても遜色ない音になっている。

[主なスペック]
 ワウフラ: 0.04%
 f特: 25〜20kHz(ノーマル)
     25〜22kHz(フェリクロム)
 SN比(ドルビーOFF): 62dB(フェリクロム)
 価格: 198,000円


試聴室に置かれているFostexのスピーカー






アキュフェーズのプリアンプ(上)とモノラルパワーアンプ(下)
ヤマハ製ラックの使用感がプロの現場っぽい雰囲気を出している。




2台のデッキを重ねて設置




ケーブル接続完了後の機器裏面



接続部分の拡大:極太のRCAケーブル!




試聴用に用意したカセット

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エルカセットのテープ
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御 礼 (おわり)


(本文の記述は、全て館長の個人的な感想に基づいています。)



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