
品 名: | METAFINE 46 |
販売時期: | 1978年〜 |
スペック: |
テープ種別 TypeW 磁性体 ファインメタル 最大残留磁束密度 3,000ガウス 保磁力 1,000エルステッド 感度 +1.0dB(クロムポジションテープ比) 周波数特性 +3.2dB(10kHz、 〃 ) +3.8dB(15kHz、 〃 ) 最大出力レベル +3.7dB(333Hz、 〃 ) +4.8dB(1kHz、、 〃 ) +8.6dB(10kHz、 〃 ) +11.4dB(15kHz、 〃 ) ノイズレベル +0.5dB(333Hz、 〃 ) -1.0dB(10kHz、 〃 ) |
価 格: |
(発売当初)¥1,350(C-46) ¥1,700(C-60) ¥2,300(C-90) (1980年改訂後)¥1,100(C-46) ¥1,350(C-60) ¥1,900(C-90) (1982年改訂後)¥850(C-46) ¥1,050(C-60) ¥1,600(C-90) |
コメント: |
世界初のメタルテープである。 磁性体にファインメタル(酸化していない金属微粉)を使用することにより、保磁力、残留磁束密度ともにクロムポジションテープの約2倍という高性能化が可能となった。 「クロムポジションカセットに較べ、MOL(最大出力レベル)は中低域で約4dB、高域で約10dBアップ。カセットでオープンリール19cm/s・4TRに匹敵する音質。もはやカセットにあらず。」(当時のパンフレットより) あまりに強力な磁性体のため、メタルポジションを持たない従来のカセットデッキではヘッド等の能力が追いつかず、まともには録音や消去ができないというほどの代物であった。 価格についても、当時最も高価格であったフェリクロムタイプがC46で650〜850円だったのに対し、このテープは同じC46で1,350円と破格であった。 カセット本体には、Masterでも採用されたラベルの貼り替えができる「精密クリスタルハーフ」が使われており、すっきりとした印象である。 パッケージデザインはブラックとゴールドが使われ豪華な印象だが、世界初という気負った派手さは感じられない。 1978年12月の発売以降久しくC-46のみの販売であったが、1980年になってC-60及びC-90が発売された。 1980年と1982年に価格引き下げはあったものの製品自体に大きな変更は行われないまま、1983年頃にはカタログから姿を消している。結局、日本で販売された「Scotch」ブランドのメタルテープはこの「METAFINE」のみとなった。(海外ではリニューアルされた製品が販売されていた。) 本製品発売をきっかけとして、翌年の1979年には他のメーカーからも次々とメタルテープが発売され、また、対応デッキの品揃えも進み、カセット録音の一層の高音質化が進むこととなった。 |
カセット本体