
品 名: | 271 MAGNETIC TAPE CASSETTE C-60 |
販売時期: | 1968年頃〜 |
テープ種別: | TypeT |
価格: | ¥500(271=C-60/紙ケース) ¥650(271=C-60/プラケース) ¥800(272=C-90/紙ケース) |
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住友スリーエムの初期のカセットテープである。 当時の3M社では、録音テープの厚さや材質、磁気特性等によって3桁の数字で型番を付けており、そのテープの型番が商品名ともなっていた。 「271」というのは低速用の高密度で厚みの薄いテープでC-60タイプのカセット用のもの。「272」はベース厚が「271」よりさらに薄いC-90用のテープである。 いずれも、同社が「ダイナレンジ」と呼んでいた高性能タイプのテープである。 当初はプラケース入りの「271」のみだったが、1969年に紙箱入りの「271」「272」が発売された。 ケースはプラスチック製、紙製どちらもブックタイプの独自のもので、ケース表面のデザインはプラ製が縦長、紙製は横長となっている。 ケースの表記は全て英語なのでアメリカから輸入したもののように見えるが、よく見ると「MADE IN JAPAN」「SUMITOMO 3M LIMITED」と記されており、日本国内専用品であることが分かる。 「このテープが他よりすぐれていたのは『恋のアランフェス』、歪み感がなく、フォルテの盛り上がりを美しく聴かせる。・・・周波数特性チェックの信号の再生レベルを調べると中音部に山があることがわかるが、再生音からは音づくりのうまさを感じさせる。テープ・ヒスは少なく、ドロップアウトもほとんどない。」(tape sound誌 1969年7月 第2号の記事) なお、本製品の次の世代から、カセットテープについてはテープ型番ではなく個別の商品名が付けられるようになった。 |
パッケージ(271・紙ケース)
パッケージ(272・紙ケース)
カセット本体(271)
カセット本体(272)