
品 名: | JHF 90 |
販売時期: | 1978年〜 |
スペック: |
テープ種別 TypeU 磁性体 ULTRA-γ 最大残留磁束密度 1,500ガウス 保磁力 580エルステッド 角形比 0.87 バイアス 105%(CR標準テープ偏差) 感度 +2.0dB( 〃 ) 周波数特性 0dB(8kHz、〃 ) -0.5dB(12.5kHz、〃 ) 最大出力 +2.0dB(333Hz、〃 ) +1.0dB(10kHz、〃 ) 感度むら 0.5dB以下 出力変動 0.5VU以下 バイアスノイズ -61.5dB 転写 60dB 消去 65dB |
価 格: | ¥600(C46) ¥700(C60) ¥1,050(C90) |
コメント: |
ソニーのクロムテープ「CR」の後継機種で、クロムポジション用のカセットである。 「CR」は磁性体に二酸化クロムを使用していたが、本製品の磁性体は「ULTRA-γ」(ウルトラ-ガンマ)という、コバルト添加酸化鉄を均一な結晶で超微粒子化したもので、電磁特性をクロムポジションに合わせたものである。 カセット本体には新開発の「DPメカ」(Dual Protection Mechanism)を採用。スジ付きシートと段差付きハブの組合せで、ハブのガタつきやテープの巻乱れを大幅に改善。安定したテープ走行と変調ノイズの減少で音質が向上したとしている。 パッケージは外装フィルム(シュリンク)に製品名や商品説明等を印刷する方式に変わり、フィルムを剥がすと透明のプラケースに簡素なデザインのインデックスカードだけになるという、80年代以降には主流となるスタイルが採用された。 パッケージや本体ラベルの基本デザインは、同時期にリニューアルされた「DUAD」と共通で、従来のソニー製品のパッケージが録音時間別に色分けされていたのに対し品種別の色分けとなり、本製品のカラーはシルバーとなっている。 本製品の発売後「AHF」が発売され、また、従来の「HF」「Low-Noise」がそれぞれ「BHF」「CHF」にリニューアルされることで、「HFシリーズ」が構成されることとなった。 この「HFシリーズ」は販売時期によりパッケージやカセット本体の記載に若干の変化が見られる。 その主な点はテープ種別の表示で、発売当初はIEC呼称の「Type」表示が普及していなかったためか、テープ種別の記載が「CrO2 POSITION・・」となっているが、1979年中頃以降発売の後期版においては「TYPEU(CrO2) POSITION・・」の表示に切り替わっている。 なお、本ページ冒頭(上)の画像の製品は初期版である。 |
パッケージ(C60・初期版・シュリンクなし)
パッケージ(C90・初期版)
パッケージ(C90・後期版・シュリンクなし)
カセット本体(C60・初期版)
カセット本体(C90・後期版)