
品 名: | C60 Duad |
販売時期: | 1973年〜1978年頃 |
スペック: |
テープ種別 TypeV 磁性体 ガンマヘマタイト、二酸化クロム 残留磁束密度 1,500ガウス(※) 保磁力 320エルステッド(※) 角形比 0.87(※) 動作バイアス 108%(標準テープ比) 感度 +2.0dB(+2.5dB※)( 〃 、333Hz ) +4.0dB( 〃 、8kHz ) +9.0dB( 〃 、12.5kHz ) 最大出力 +3dB(+4.0dB※)( 〃 、333Hz ) +8dB(+10.0dB※)( 〃 、10kHz ) 感度ムラ 0.5dB以下(標準テープ比) SN比 59dB 転写効果 55dB 消去効果 68dB 出力変動 0.5VU以下 周波数特性 +2.0dB(+3.0dB※)( 〃 、8,000Hz ) +7.0dB(+9.0dB※)( 〃 、12.5kHz ) (※は後期版の数値) |
価 格: | ¥750(C-46) ¥900(C-60) ¥1,400(C-90) |
コメント: |
二層塗り(デュアルコート)型テープの最初の製品である。 磁性体として、通常のカセットに使用されている中低音域特性の高いガンマヘマタイトの上にクロムテープに使われている高音域に優れた二酸化クロムの2種類を下図のように重ねて塗布している。 |
![]() (当時の広告より) |
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二層塗りすることにより、「飛躍的に広がるダイナミックレンジ」「グーンとワイドになった周波数特性」「強烈なサウンドもひずみなく再現」「ノイズもいっそう減りました」(当時の広告より。) パッケージに記載されている「ferri-chrome(フェリクロム)」はこのタイプのテープの代名詞ともなった。 しかし、その後発生したクロム問題の影響で、商品に「クロム」という表記をすることを嫌ったためか、後期(1977年頃)には、「ferri-chrome」の表示はなくなり、「dual layer cassette」の表示に変わっている。 1973年の発売当初はC60のみであったが、74年にC90が加わり、75年にC46も発売された。 発売当時は専用のテープセレクターを持つデッキは少なく、ノーマルポジションでの使用が勧められていた。その後TYPEVの規格となっていく。 |
C60(初期版)
C90(初期版)
C46(後期版)
C60(後期版)
C90(後期版)
カセット本体
C60(初期版)
C90(初期版)
C46(後期版)
C60(後期版)