品 名: | FUJI CASSETTE (Range)-2 C60 |
販売時期: | 1977年〜 |
スペック: |
テープ種別 TypeT 磁性体 ピュアフェリックス 最大残留磁束密度 1,100ガウス 抗磁力 350エルステッド 飽和磁束密度 1,260ガウス バイアス 100%(規準テープ偏差) 感度 0dB(333Hz 〃 ) 感度ムラ 0.3dB (333Hz) 出力変動 0.3VU(8,000Hz) MOL +2.0dB(333Hz) SN比 56dB(1,000Hz) 消去効果 75dB( 〃 ) 転写効果 55dB( 〃 ) |
価 格: | ¥350(C46) ¥400(C60) ¥650(C90) ¥900(C120) |
コメント: |
富士フイルムのローノイズタイプのカセットで、「FL」の後継機種にあたる。 1977年、同社はカセットのラインナップを一新。ダイナミックレンジの「レンジ」をとって「(Range)」シリーズとして登場させた。 本製品は、このシリーズのうちのベーシックタイプのものである。 (Range)シリーズの数字は当時カセットテープの性能を表す指標として使われていたMOL(最大無歪出力)を示しており、この(Range)-2はMOLが+2dBとなっていた。 磁性体には、同社LHタイプのカセット「FX」で使用されていた超微粒子酸化鉄「ピュア・フェリックス」を使用している。 「同価格帯では1クラス上のダイナミックレンジを実現。コストパフォーマンスの極限に迫りました。」(当時のパンフレットから。) パッケージはグラフィックデザイナー杉浦康平氏のデザインによるもので、黒をベースに、稲妻と製品シリーズの番号をあしらった斬新なものであった。 ちなみに、なぜ雷なのかというと、かすかな遠鳴りから一瞬の雷鳴までの録音にもっともダイナミックレンジ要求される最たるものとして、その広さをシンボライズしたものとのことである。 初期製品のパッケージ表面の稲妻のイラストは太くて力強い印象だが、後期の製品ではブルーの縁取りが入りシャープなイメージとなっている。また、後期製品では裏面の記載も一部変更されている。 |
パッケージ (C60・後期版)
パッケージ (C120・初期版)
カセット本体(C60)